世田谷区民吹奏楽団

世田谷区民吹奏楽団は、ブラスサウンドを愛する地域の人々の情熱によって平成2年4月に設立されました。設立の目的は、音楽を通じて地域音楽文化の向上の一助となり、かつ生涯学習の推進と青少年の健全育成を目指すものです。
団員は、学生から社会人までの幅広い年齢で組織され、年間10回程の依頼演奏、合宿、定期演奏会等の行事を行っております。そして、これらの活動を通じて演奏レベルの向上・団員相互の親睦をはかり、心技ともに世田谷区を代表する吹奏楽団を目指して活動しております。

楽団イメージイラスト

楽団のイメージイラストです。ユニフォームの1つ、ポロシャツのデザインに使用されています。

顧問 佐藤 菊夫

指揮者佐藤菊夫は国立音楽大学卒業後、ウィーン国立音楽大学に4年間留学。
その間、ウィーン・アカデミー管弦楽団及びウィーン古典合唱団に所属。オーストリア国内はもとより、ベルリン音楽祭、クレームス国際古典音楽祭をはじめ、ヨーロッパ各地で演奏活動を行い、特に1959年にはオーストリア国シェルフ大統領の70歳生誕記念に際し、ホーフブルク宮において御前演奏を行い、同大統領より大賛辞を受ける。一方、ロンドン及びケンブリッジ大学へ、オーストリア文化協会よりアンティーク音楽演奏に派遣される。1961年帰国後、東京交響楽団の指揮者に迎えられ、東京、横浜、東海各労音の演奏に活躍、数々の邦人作品の初演に努める。一方、チェコ交響楽団常任指揮者スメターチェックのアシスタントを務め、また、東フィル、東京シティフィル、札響、仙台フィル、山形フィルの客演指揮者を務めるなど、多忙な活動を続ける。1963年から毎年春秋2回開催される“佐藤菊夫コンサート”は世の注目を浴び、これまでに89回の公演を行っている。1963年に東京合奏団を結成、51年間主宰と音楽監督の任に当たる。1965年には東京管弦楽団を設立し44年間音楽監督として名演、熱演を重ねている。

1990年には世田谷区民吹奏楽団音楽監督兼理事長に就任。その間、ウィーンに居を構え、国内外の文化交流に大きく寄与し、2011年オーストリア国政府より「科学、芸術栄誉十字章勲一等」の叙勲を受ける。また、国内においては日本文化振興会より「国際芸術文化賞」、秋田県より「県民栄誉賞」、世田谷区より「特別文化功労賞」を受賞。
2020年、世田谷区民吹奏楽団顧問就任。

音楽監督・正指揮者 齋藤 充

国立音楽大学卒業後、ミシガン大学大学院修士課程、ノーステキサス大学大学院博士課程修了。日本人初となるユーフォニアムで音楽芸術博士号取得。日本管打楽器コンクール、フィリップ・ジョーンズ国際コンクール、レオナルド・ファルコーニ国際コンクール第1位。読売新人演奏会、NHK-FMリサイタル、東京オペラシティ主催のリサイタルシリーズ(B→C)、国際テューバ・ユーフォニアムカンファレンスなど多くの演奏会に出演。現在、侍Brass、ズーラシアンブラス各メンバー。今村能、デニス・フィッシャー各氏の指揮のクラスを受講。2020年、世田谷区民吹奏楽団音楽監督兼正指揮者就任。

 

副指揮者 鈴木 睦

国立音楽大学指揮コース卒。指揮法を森垣佳一、今村能、工藤俊幸各氏に師事。ヴァイオリンを風岡優、戸澤哲夫各氏に、ユーフォニアムを三浦徹、齋藤充各氏に師事。京都フランスアカデミー2016の指揮マスタークラスにて奨励賞を受賞。大学在学中に創立90周年記念演奏会のオーケストラ指揮を担当。ピアニスト小曽根真氏とガーシュウィンの協奏曲を共演し、好評を博す。現在横浜管弦楽団、井の頭管弦楽団などを指揮。世田谷区民吹奏楽団副指揮者。フィルハモニア多摩指揮研究員。